流行語大賞候補 お笑い関連ゼロで業界に衝撃 背景に“一発屋”で終わる恐怖か

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ネタ見せ番組は増加中

 民放キー局でバラエティ番組を制作するスタッフは、「フレーズネタがゼロだったことは、テレビ業界でも話題になっています」と言う。

「受け止めは不安が半分、納得が半分という感じでしょうか。理由はネタ見せ番組のブームが来ているからです。『有吉の壁』(日本テレビ系列・水・19:00)、『ザ・ベストワン』(TBS系列・金・20:00)、『ネタパレ』(フジテレビ系列・金・23:40)、『千鳥のクセがスゴいネタGP』(同・木・21:00)と数多の番組が放送されているにもかかわらず、流行語が誕生していないわけです。お笑い番組は本当のところはウケていないのではないか、テレビ業界が考えているほどお笑いブームは来ていないのではないか、と考え込んでしまいます」

 テレビ業界にとって、かなりの痛手なのは間違いないという。

「バラエティ番組の制作に携わっていますから、今年はヒットフレーズ、大流行した一発ギャグがなかったのは骨身に染みています。寂しいというだけでなく、弊害も出ています。新人の芸人さんが流行するワンフレーズで華々しく人気が出てくれると、お笑い業界もテレビ業界も活性化します。率直に言って、ネタ見せ番組の視聴率も上がります。今年はそうではありません」(同・スタッフ)

実力派の増加が原因!?

 ノミネートゼロに注目し、これを積極的に評価した芸人もいる。お笑いコンビ「EXIT」りんたろー。(35)だ。

 スポニチアネックスは11月4日、「EXITりんたろー。 新語・流行語大賞候補にお笑い関連ゼロに持論 今年は『実力派が出てきた』」の記事を配信した。

「りんたろー。さんは4日、インターネットテレビ『ABEMA』のニュース番組『ABEMA Prime』(月~金・21:00)に出演しました。そこでノミネートがゼロだったことについて、『新しい人があまり出てきてないっていうのと、実力派が出てきたんですよ。だからフレーズみたいのに頼らずみたいな。そっちの流れなんでしょうね』と解説しました」(前出の記者)

 相方の兼近大樹(30)も「フレーズに頼ると残れないとか、ちょっとダサいみたいなイメージが芸人界隈では出てきてる」と同意した。

「大賞を取ったりノミネートされたりした芸人さんの中には、一発屋として消えてしまった人もいます。もっと歴史を遡れば、84年度には所ジョージさん(66)の『す・ご・い・で・す・ネッ』、88年度にタモリさん(76)の『ユンケルンバ ガンバルンバ』も賞を取っています。決して一発屋で終わるのがジンクスというわけではないのですが、芸人さんとしては気になってしまうのかもしれません」(前出のスタッフ)

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