緊急搬送の浜崎あゆみに「焦りすぎ」の声も 北川ドラマヒロイン的な愛情欲求と子どもっぽさ
北川ドラマヒロインを地で行くあゆ 天真爛漫さを求め、にじみ出る幼児性
北川ドラマヒロインの特徴は「少女らしさ至上主義」だ。女性に対する最上級の誉め言葉は「天真爛漫」という世界。ヒロインはいつも、自分の気持ちに嘘がつけない純粋な心の持ち主。仕事で行き詰まっていたり、体に障害を抱えていることも多い。子どもっぽいしゃべり方で駄々をこね、周囲の人たちを自分のペースに巻き込む。ヒロイン以外は、ものわかりが良いだけのつまらない大人と言わんばかりである。
あの手この手で「わたしを見て!見て!」と訴えてくるヒロインたち。まっすぐすぎて不器用な様子は、憎めない。ほら、ピュアでしょ、かわいいでしょ。北川先生マジックで、いつしか彼女たちを応援したくなってくる。ただ、見ようによっては、うざい・痛い・幼い女性にも映る。いつも賛否両論が上がる北川ヒロインだが、今のあゆも同じ轍を踏んでいるのではないだろうか。
妖艶でクールな衣装写真もあるが、オフショットではキョトン顔や唇をとがらせたような表情が多い。「若い」ではなく「あどけない」と言われたいのかもしれない。キッズ用ポケモンバスローブを羽織った写真をアップしたり、「いつも息子ちゃんと2人でちょこんと座ってるから、最近はみんなに『おチビ2人』ってまとめて呼ばれてる笑」とうれしげにつづっていた。子ども心を忘れない私、子どものように可愛がられる私。それは北川ヒロインの共通点だ。舌足らずな口調で幼児のように自分を「あゆ」と呼ぶ様子も、デビュー当時は注目を集めた。彼女からは常に、「私を見て!」という幼な子のような切実な欲求が漏れ続けているように思える。
だから無理を押した頑張りアピールや、話題作りに躍起になっているように見えるのだろう。今回の緊急搬送の直前には骨折していたということもあり、ファンならずとも「焦らずに休養して」という声は多い。ただ彼女をここまで駆り立てるのは、子育てだけでなく、同世代の歌姫たちの存在感の大きさもあるのではないだろうか。
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