フィギュア女子日本代表、北京五輪でメダルが取れない? 紀平梨花を襲う三つのアクシデント

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コーチの変更が裏目に?

 三つ目のアクシデントは思わぬライバルの存在だ。最近はロシア勢が圧倒的な強さを誇るが、隣国ではユ・ヨンも着実に実力をつけており、紀平とはこんな因縁を持つと先の記者が話す。

「ユ選手は紀平が袂(たもと)を分かった関西大の濱田美栄コーチに師事し、五輪に向け4回転ジャンプの猛特訓中です。今年、紀平は濱田コーチではなく羽生結弦を育てたブライアン・オーサーコーチの指導を受けており、今後の結果如何では彼女の決断が裏目に出たと言われかねません」(同)

 元フィギュア五輪代表の渡部絵美氏は、こう話す。

「コーチを代えた紀平選手が不振に陥ってしまったのは皮肉といえるかもしれませんが、誰も責められる話ではありません。五輪を前に日本の女子勢は本当に厳しい状況で、反対に16~17歳の若いロシア選手に勢いがある。紀平選手も19歳でアスリートとしてピークの年齢を迎えていますから、なんとか復活してほしい」

 五輪の本番までに残された時間は少ない。

週刊新潮 2021年11月11日号掲載

ワイド特集「もう一つの審判」より

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