フィギュア女子日本代表、北京五輪でメダルが取れない? 紀平梨花を襲う三つのアクシデント
北京冬季五輪まで100日を切ったが、フィギュアスケート女子日本代表のメダル獲得に黄色信号である。海外の強豪に対抗できる紀平梨花(19)に三つのアクシデントが降りかかり……。
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10月から始まったグランプリ(GP)シリーズは、五輪の前哨戦と目されるが、肝心の日本勢はといえば女子選手に元気がない。第1戦米国杯ではロシア勢がワンツーを占め、3位は“キム・ヨナ2世”の呼び声高い韓国のユ・ヨン(17)。日本は表彰台に立てなかった。
象徴的なのは、29日からの第2戦カナダ杯における紀平の欠場だ。日本女子で唯一4回転ジャンプを跳ぶ実力を誇るが、世界戦開始早々、アクシデントに見舞われているのである。
スポーツ紙記者が言う。
「彼女は7月の捻挫が原因で右足関節骨軟骨損傷が悪化。足に負担のかかるスケート選手はぶり返しやすく、エントリーした11月の第4戦NHK杯の出場も危ぶまれています」
紀平にとって二つ目のアクシデントは、五輪出場へのスケジュールがタイトになってしまったことだ。
「日本代表になるには、GPシリーズで結果を残すか12月の全日本選手権でベスト3に入らないとダメ。五輪の出場枠は男女各3人で紀平の出場は確実視されていますが、世界戦に出られなければ、ぶっつけ本番で全日本に挑む形になります」(同)
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