【カムカムエヴリバディ】安子の兄役「濱田岳」の凄い実力 子役時代に大女優が絶賛、妻はパリコレモデルの意外な素顔
ピン子が絶賛
物怖じしないところ、とは意外だ。もっとも当時、浜ちゃんは「コンビネーションはバッチリです。ロケ初日から泣かせました」と語り、濱田をひっぱたくシーンの前に彼に耳元でこう囁かれたという。
濱田:お手柔らかに……。
9歳にして、今の濱田のまんまではないか。
「そして、このドラマを見て彼に興味を持ったのが泉ピン子さんです。彼女がプロデューサーに頼み込んで実現した共演作が、単発ドラマの『目撃者』(99年・TBS)でした。彼女は試写を見て、濱田を絶賛しました」
《「いやぁ参った。90%はあのコにもっていかれたね。改めてテレビのすごさをあのコで学ばせてもらった。(中略)とにかくリアクションがすごい。芝居がリアルでうまいしかわいい。それを遊びながらやってるのよ、あいつ。私は必死なのに……。ホント勉強し直しますって感じ。絶対もう一度共演したい。あのまま大きくならないでほしいな」》(産経新聞・99年4月3日付)
リップサービスかと思ったら、翌年には第2弾が放送された。そして今度はこう語っている。
逆らってばっかり
《「前回は岳の自然体の演技に感心することばかり。今回は負けられないから、オバさんもちょっとがんばった。2人の間によりいい信頼関係ができたと思う。岳はシャイで頭がよくて、コビない。子役のレベルじゃなく、対等で共演したい天才俳優ですよ」》(産経新聞・00年1月13日付)
「あのピン子さんにここまで褒められる役者はなかなかいません。濱田さんはそれ以後も『平成夫婦茶碗』(00年・日本テレビ)などに出演しますが、医者を目指して中高一貫の私立有名校に入学してから、しばらく役者の道から遠ざかります。学校が芸能活動を許可しなかったからです。しかし、勉強は後からでもできると高校を中退して臨んだのが、『3年B組金八先生』(04〜05年・TBS)でした」
金八にくってかかる問題児役だったが、撮影でないところでも生意気だったと後に語ったのが、金八こと武田鉄矢だ。2人が共演するCM、マルちゃん「赤いきつねと緑のたぬき」でのイベントでのこと。
武田:(濱田は)一番できの悪いやつでね。逆らってばっかり。本当です。憎たらしいやつでね。
濱田:出欠簿で殴られている時、僕が一番強かったりします。俺だけ音が違うぞ!って。
また濱田は、インタビューで武田についてこうも語っていた。
《「身体的なことを言われるのはそんなに苦じゃない。『3年B組金八先生』に出演しているとき、先生(武田鉄矢)に呼ばれて、『お前は手足が短いなー』って大笑いされたんですよ。この人に言われるのか、と怒りもわいたけど、そのとき我慢できたので、今はなんでも我慢できますよ》(東京新聞・07年6月15日付)
意外にしっかりものを言うタイプ? けっこう肝が据わっているのかも。
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