【カムカムエヴリバディ】安子の兄役「濱田岳」の凄い実力 子役時代に大女優が絶賛、妻はパリコレモデルの意外な素顔
11月1日にスタートした朝ドラ「カムカムエヴリバディ」(NHK)。3代にわたるヒロインのトップバッターとなる橘安子(上白石萌音[23])の兄・算太を演じているのが濱田岳(33)だ。オドオドしたダメ男を演じさせたら日本一と言われる名バイプレーヤーだが、今回の役どころはひと味違う。
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初回、ヒロインの安子は子役(網本唯舞葵[10])だったが、算太は濱田が演じていた。NHK出版のドラマ・ガイド「カムカムエヴリバディ」で、彼はこう語っている。
《朝ドラ出演は「わろてんか」以来。前回が楽しかったですし、大阪でしかつくれない空気感があると感じたので、また参加できてうれしいです。役柄どうこうではなくお引き受けしたので、算太の少年時代から演じることは知りませんでした(笑)。安子は子役さんなのに、13歳の算太が僕って、もうむちゃぶりですよね(笑)……》
聞いてないよー、と言いつつ、実年齢より20歳も若い役を普通に演じる男が濱田である。その算太は、高級品だったラジオを近所から盗んでくるわ、家業の和菓子作りは全くやる気がないわ、あげくダンサーになりたいと言い出す始末。いかにも濱田が演じそうな情けない男で、先が思いやられる。
ところが、今回は自分の意志を貫き、第1週は2話目にしてダンサーの修行のため大阪へ出たため、第そこから不在に。第2週は9日に帰ってきて、大阪でダンサーとして大成功と吹聴したものの、実は借金まみれで、借金取りが実家までやって来るとそのままトンズラ……。再び、朝ドラからいなくなってしまったのだ。民放プロデューサーは言う。
デビュー作は浜ちゃんと共演
「濱田さんは今、テレビ東京の『じゃない方の彼女』で主演を務めているので、スケジュール調整も難しいのかもしれません。こちらで彼が演じるのも、どこにでもいる普通の“じゃない方の”男が、妻子がありながら道ならぬ恋にハマっていく、やっぱり情けない男。秋元康さんの企画・原作ドラマですから、ご指名があったのでしょう。もちろん映画『ゴールデンスランバー』でのキルオ役など、気味の悪い殺人鬼といった役も見事に演じますが、なんと言っても気弱で情けない男子を演じさせたら日本一のイメージが確立していますからね」
「ゴールデンスランバー」のキルオは、原作の伊坂幸太郎が濱田をイメージして当て書きしたといわれる。様々な役を演じている濱田だが、実は子役出身なんだとか。
「9歳のとき東京ドームで野球観戦中にスカウトされて事務所入り。それから間もなくオーディションで合格したのが、ドラマ『ひとりぼっちの君に』(98年・TBS)でした。当時のプロデューサーは、彼がオーディションで口答えして、物怖じしないところが気に入って決めたと言っていました。浜ちゃんことダウンタウンの浜田雅功扮するコンビニ店長と、その店で万引きを繰り返す天涯孤独の少年(濱田)の交流を描いたドラマでした」
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