なぜ妻は突然、その日暮らしの「バツ3男」と逃げたのか……エリート商社マンが今だから語れる“反省と感謝”
妻の生き方から教えられたこと
妻は、商社マンの妻というステイタスをあっさり捨てた。不倫という乱暴な手段ではあったけれども、自分の殻をこじ開けて自由奔放に生きている。そんな妻を「ワイルドじゃないか」と思えるようになった。手に職もなく、相手の男性に収入があるわけでもなく、東京に身内もいない妻が、何もかもをぶっ壊して、自分らしく生きる道を選択した。たしかに、ロックな生き方だ。
正式に離婚が成立したのは2年前。養育費は月に十数万円で払っている。子どもとは定期的に会えており、父子関係は良好だ。
「子どものことで妻とやりとりすることもあるんですが、妻は結婚していたときには考えられないほどはっきり自己主張するんです。隠し事がない気持ちいい関係になったなと思っています」
見せかけだけきちんとしている関係性には価値がない。会社一辺倒の人生ではなく、自由でのびやかな人生を送るきっかけを与えてくれた妻を、大作さんはいま心からリスペクトしている。
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