「THE TIME,」で地方局アナが1カ月に4回もびしょ濡れ…TBSの意図が透けて見える
TBSが総力を挙げて制作している朝の情報番組「THE TIME,」(月~金・5:20)で、地方局のアナウンサーが湖に落ちるなどして、びしょ濡れになるというアクシデントが多発している。
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【写真4枚】平均すると1週間に1人、1か月で4人という“ハイペース”で落下した地方局アナは、男性アナが2人、女性アナが2人という割合だった
民放キー局のディレクターは、「少なくとも4人のアナウンサーが、びしょ濡れになったはずです」と言う。
「10月7日、CBCテレビの男性アナウンサーがリハーサル中に池へ落下し、本番でも濡れたまま出演しました。翌8日には青森テレビ(ATV)の女性アナがサウナに入浴した後、十和田湖に入り、更に大分放送(OBS)の女性アナも水風呂という鍾乳洞に入ると、足をすべらせて顎まで漬かってしまいました。そして29日には新潟放送(BSN)の男性アナが奥只見湖に落下したのです」
生放送のハプニングはSNSで拡散するほか、ネットニュースに取り上げられることも多い。当然、番組としては宣伝効果が期待できる。
「ただ、リスクもあります。何しろ毎週1回は落ちている計算になります。既にSNSでは、ヤラセを疑う投稿も散見されます。その真偽は置いておくとして、さらに重要なのが、今の視聴者に水に濡れるハプニングが何度も通用するかという問題です」(同・ディレクター)
偶然と故意の境目
いずれのアクシデントも、「列島リアルタイム中継」のコーナーで起きたからだ。
「このコーナーは、何だか昔の『ズームイン!!朝!』(日本テレビ系列・1979~2001)を意識しているように見えます。『ズームイン』の時はローカル局の出演者が新鮮で、読売テレビの辛坊治郎さん(65)が有名になりました。ただ、今の時代にローカル局が放送する緩いネタにニーズがあるかは疑問です。そこで水落ちを利用して、話題作りをしているのではないでしょうか」(同・ディレクター)
さすがにこのご時世で、ヤラセをやるのはリスクが大きすぎる。とはいえ、偶然で4回も同じことは起きないだろう──。
「指示や演出はなくても、『ずぶ濡れになったら面白いよな』という意識はあった、そんなところではないでしょうか。しかも奥只見湖の場合は、生中継後に落ちた映像をわざわざ放送しています。ネタにしようとスタッフの考えが透けて見えますね」(同・ディレクター)
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