9億円を石炭株に投じた元芸人・井村俊哉 含み益は2億5千万円に…なぜ今石炭?
最後の相場師として知られる是川銀蔵が大勝負に出たのは、金鉱株だったが、こちらは「炭鉱株」である。わずか10年で100万円の資産を15億円にまで増やした元お笑い芸人の井村俊哉氏(37)が、突然、東証1部上場の炭鉱会社の大株主として登場したのは、10月21日のこと。採炭大手「三井松島ホールディングス(以下三井松島)」の5.22%を保有する第3位の株主に躍り出たのだ。
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驚くべきは、約15億円の資産のうち、3分の2近い9億円超を同社株に投じたことである。なぜ、今ごろ石炭なのだろうか。
「個別株への言及は控えますが、資源エネルギーに関しては今年の夏から注目していました」
とは当の井村氏。
「きっかけは世界的な天然ガス価格の急騰でした。風力発電が全発電量の3割近くを占めるイギリスでは、今年、風が吹かなかったことで電力不足に陥っていました。中国も経済再開に伴う急激な電力需要への対応に迫られ、世界中で天然ガスの取り合いが勃発。需要の爆発に対し、すぐさま供給を増やすことができない構造も相まって、欧州のガス価格は春先から5倍に急騰したのです」
これに釣られるように、他の化石燃料も価格が跳ね上がった。
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