涙の謝罪で復帰宣言の木下優樹菜が実は“芸能界向き”な理由 懲りないメンタルと男性選びの才覚

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「誹謗中傷」が流行語になりそうな2021年、先鞭をつけたのは木下優樹菜さんだったのではないだろうか。タピオカ店を営む一般女性を脅迫したとして、損害賠償の支払いを命じられた。訴えられた当初は引退を表明したものの、芸能界への未練は消えなかったようだ。開設したばかりのYouTubeチャンネルで、深々と頭を下げながら涙の復帰宣言。謝罪と言いながらも、敗訴という話題をチャンネル開設のきっかけに使った印象が否めない。12万を超える低評価がついている。

 幼い娘たちを育てるために働かなくてはならない、ともっともらしい理由を語っているが、引退表明後も派手にSNS発信を続けていたユッキーナさん。最強の一般人と自称し、最近では年下のJリーガー・三幸秀稔選手と高級ホテルでのラブラブぶりが話題になっていた。「何もできなかった2年間」と動画で語ってはいるが、泣くほど生活に困っているわけではないのでは。そうツッコミを入れたくなる謝罪動画だった。

 しかし結局のところ、彼女はやはり芸能界向きなのだろう。その理由は二つある。

 一つは、芸能界の変化と彼女の性格がマッチしたからだ。最近は深田恭子さんを始め、メンタル不安を訴える芸能人が増えた。誹謗中傷に悩み、コンプライアンスにびくびくしている。売れっ子ほどいわれなき噂に心を痛めることも多いだろうし、他人の態度に敏感で真面目な人ほど苦しい思いをする場所になっている。タレントに最も図太さが求められる時代といえるのではないだろうか。

 そこへいくとユッキーナさんは実に「向いている」。脅迫も引退宣言も復帰も、すべての行動が場当たり的。裁判中だろうと楽しげなSNSを欠かさない。思えば引退を口にしながらも、割とすぐに復帰したタレントの共通点は「懲りないタイプ」のような気がする。酒井法子さん、小室哲哉さん、市井紗耶香さん。華原朋美さんも一時期引退をほのめかしていた。小室さんの女性問題がわかりやすいが、何度も似たトラブルを起こすという軽率さはユッキーナさんにも通じる。彼女もキャラとはいえ、舌禍事件は今に始まったことではなかった。長期的な視点ではなく、その場の気分で生きる楽観性こそが芸能界で長生きする秘訣。そう思わずにはいられない。

紳助、フジモン、三幸選手……好き勝手させてくれる男性選びという才覚

 二つ目の理由は、彼女の「話題になる男性選び」の才覚である。思ったことをストレートに口にする性格、ざっくばらんに言えば口の悪さを面白がってくれる男性を常に見つけている。しかも彼らもこぞって有名人だ。話題に事欠くことはないのである。

 たとえば、彼女をスターダムに引き上げた島田紳助さんに、前夫のフジモンさん。人気芸人の彼らが認めてくれたからこそ、多少のケンカっ早さも面白おかしく消化されていたといえるのではないか。彼女が事務所を事実上クビになった後も、フジモンさんはタピオカネタで笑いを取っていた。当時有名サッカー選手との交遊ぶりに不倫疑惑も持ち上がったが、今の恋人も現役サッカー選手である。交際発覚後は、彼の方が頻繁にツーショット写真を投稿していた印象さえある。ヤンチャな言動で一般人に迷惑をかけても、支持してくれる業界男性たちはたくさんいる。そんな自負が彼女の図太さを助長し、復帰を簡単に口にさせてしまうのではないだろうか。

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