「茂木新幹事長」が嫌われまくるワケ “茂木に比べればあの人は神様”……永田町、霞が関、党本部からの証言

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次は茂木らしいぞ

「茂木さんの前任の石原さん(伸晃・元幹事長)は常々、“オレって(政治とカネの問題で辞任した)甘利さん(明)のリリーフだからさ。そろそろ代えてくれないかなぁ”と内閣府の幹部の前でボヤいていたんです」

 と、あるキャリア官僚。

「それが改造直前に石原さん独自のルートで、“次は茂木らしいぞ”と言いだして、幹部らの雰囲気は通夜のようになりました。石原さんのやる気のなさをなじっていた彼らも、“あの茂木が来るくらいなら石原さんは神様”と大仰ながら言っていたほど。それくらい茂木さんは嫌われているんです」

 その内閣改造報道の際には、「茂木外相へ」という文字が新聞紙面をにぎわせてもいた。

「茂木さんはかねて外相を希望し、安倍首相にもそれは伝わっていたようですが、あの『外相へ』報道は外務省がリークしたという説がもっぱら。“茂木がウチに来るのだけは勘弁。今の政権は報道を逆張りするから、書かせて話自体をなくしちゃえ”ということだったと言われています」(同)

「春風接人」とは、やさしい春の風のようにあたたかく人に接することを意味する。他ならぬ茂木氏の座右の銘でもあるというが、霞が関には指示が細かすぎてキレやすくパワハラ気味で被害を受けたキャリア官僚は少なくない。そんな彼らの間で出回った「茂木接遇リスト」の中身を少し紹介しておこう。

使われなかった栄養ドリンクは持って帰って

 内容は茂木氏が経産相を務めていた2014年当時のもので、外遊の際に事務方がどう振る舞うべきなのかについて引継ぎを念頭に担当者がまとめたものだ。好きな食べ物・飲み物、絶対に避けるべき航空会社、ホテルやクルマのグレード、携帯やネット、現地で買うお土産、目的地で待たされたり携帯の電波が悪かったりするのが大嫌いなキャラクターに至るまで、これでもかというくらい細かくビッシリ説明されている。例えば飲食については以下の通りだ。

《水は「エビアン」、お茶は「お~いお茶」、コーラは「コカ・コーラ ゼロ」という指定あり》

《栄養ドリンクとして、メガシャキ、葛根湯ドリンク、ユンケルの3本セットを日本からロジ担部隊で持参する必要がある。使われなかった栄養ドリンクは、現地で勝手に消費するのではなく、日本に持って帰って、秘書官室に返却する必要がある》

《ルームサービス等で(大臣の好きな)麺類を注文する際には、大臣に提供するタイミングについて細心の注意を払うことが必要。大臣のフライトが50分遅延したため、冷麺ができてから提供するまでのタイミングが20分ほどずれ、麺がかたまった状態だったため、硬くて食べられないと大激怒していた》

《最近は朝食や昼食、夜食にカップラーメンやカップ焼きそば(ペヤングソース焼きそば)を要望されることが多くなってきているので、出発前に秘書官室からカップ麺と割り箸を受け取り、ロジ担当者らで手分けして持って行く必要がある》

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