話題性十分だが名作にはならない「真犯人フラグ」 秋元康ドラマの功罪

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 各局がほしがる人気俳優を主演に据え、昭和の時代からキャリアを紡いだ寡作系の女優を呼び、無駄に大所帯のところを名脇役や手練(てだ)れでがっつり固める。パッとしないアイドルを紛れ込ませても、舞台は既にととのっているから安心。奇抜な設定、初回から次へと引っ張る驚きの吸引力、ネットでも話題性十分。秋元康ドラマは確かに凄い。

 凄いと思うが、たいていが大風呂敷を広げた割にどんどん吸引力が落ちて、最後は「は?」の疑問符で終わるので、心の中で「やり逃げドラマ」と呼んでいる。...

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