天皇に「強いおわび」を要求した「盧泰愚元大統領」死去、無期懲役判決などで国家葬には強い反対の声が

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裕福ではない家の出で医学部を目指した

 10月26日、盧泰愚(ノ・テウ)元大統領が入院先の病院で88歳の人生に幕を閉じた。葬儀は国家葬と決定され、実際に30日に執り行われたのだが、与野党双方からその扱いには批判の声が挙がっていた。彼の功績とともに、現地在住・羽田真代氏が振り返る。

 韓国最後の軍人出身大統領である盧泰愚氏は、日本統治時代の大邱(テグ/韓国第3の拠点都市)の出身で、2人兄弟の長男として誕生。決して裕福な家庭で育ったわけではなく、幼少期には金銭面で苦労もしたそうだ。また、中学生の時には当時流行していたマラリアにかかって生死の境をさまよったこともあるという。...

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