デジタルになってもハンコ文化はなくならない――舟橋正剛(シヤチハタ代表取締役社長)【佐藤優の頂上対決】
河野太郎・規制改革担当大臣の「脱ハンコ宣言」から1年。リモートワークの障害としてもやり玉に挙がったハンコの会社は、いまどうなっているのか。朱肉不要のハンコで9割のシェアを持つシヤチハタは、既存の電子印鑑事業を大きく伸長させる一方、ユニークなハンコ関連商品も売れていた。
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佐藤 私の世代にとって、シヤチハタは非常に馴染み深い会社です。小学校の時、母親が連絡帳に押してくれた認印から始まって、学校でも職場でも、必ずどこかにシヤチハタのスタンプ台が置いてありました。...