「ドクターX」「科捜研の女」好スタートの理由は? 私生活のイメージと“業界のドン”の存在
10月からテレビ朝日系で始まった「ドクターX」「科捜研の女」が相変わらず好発進となった。高視聴率を維持する女優たちの「失敗しない」理由とは。
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10月からテレビ朝日系で始まった二つのドラマは、前評判通りの好発進となったようである。関東地区の視聴率でみても、米倉涼子(46)が主演を務める「ドクターX~外科医・大門未知子~」は19%。沢口靖子(56)主演の「科捜研の女 Season21」は12.8%と、テレビ凋落の時代に合格点といわれる2桁台を達成した。
米倉は今作でドラマの放送開始から10年の節目を迎え、沢口に至ってはタイトルが示す通りシリーズ21年目に突入。息の長さからいっても二人に共通項は多いわけだが、なぜ視聴者を飽きさせず、ドラマを続けることができているのだろうか。
「長寿ドラマを支えるコアな支持層は、主に50代以上の女性というのが業界内の一致した見方です」
と解説するのは、芸能評論家の三杉武氏である。
「語弊を恐れずに言えば、私生活でも独身である米倉と沢口は、いわば“男運”から見放されたかのようにも見える。そんな二人が演じるドラマだからこそ、女性視聴者は余計な嫉妬も覚えず、ドラマに没入できるのではないでしょうか。スピード離婚や昨年の事務所からの独立騒動など、話題に事欠かない米倉は、世間から“自立した女性”だと好意的に受け止められていますし、沢口は結婚歴が一度もなく、30年以上前に俳優の阿部寛とのデートが報じられたことがある程度です。あの美貌にもかかわらず“仕事一筋”という印象が、ドラマの役柄と相俟って視聴者のハートをつかんでいるのだと思います」
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