OKストア社長が他社の経営統合に口出しで周囲はドン引き 過去には退去を拒み裁判沙汰に

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強引ともいえる経営方針

 だが、関西スーパーの取引先の幹部は困惑気味だ。

「二宮社長の熱意は分かるのですが、まだコロナも終わっていないのに直接、社長の家に来られても……」

 実をいえば、OKストアの「強引」ともいえるやり方はこれだけではない。

「OKストアは無理筋の話でもなかなか譲歩しません。以前、店を構えていた仙台市の古い建物が耐震性の問題から取り壊すことになった。ところが、OKストアは退去を拒みそのまま営業を続けたのです。結果、大家と裁判になったのですが、倒壊の危険性がある場所で客を入れ続けたのは問題でしょう」(流通アナリスト)

 神奈川県では、店舗用地の買収をめぐって契約締結後に、OK側が媒介手数料を4分の1に負けろとゴネて、これまた裁判になっている(後に和解)。

 ちなみにOKストアは、「スーパーマーケット業界3団体」と呼ばれる日本スーパーマーケット協会、オール日本スーパーマーケット協会、全国スーパーマーケット協会のいずれにも加盟していない。創業者で御年93歳の飯田勧会長の意向だといわれている。

 なお“武勇伝”を紡ぐ業界の暴れん坊。関西スーパーがドン引きするのもむべなるかな。

週刊新潮 2021年10月28日号掲載

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