「次の電車に飛び込もうって……」 シンクロ・田中京が語る現役時代のメンタルの危機(小林信也)

  • ブックマーク

 シンクロナイズドスイミングが五輪種目になったのは1984年ロサンゼルス五輪。次のソウル五輪で注目を浴びたのが小谷実可子と田中京(みやこ)(現・田中ウルヴェ京)だった。ふたりはシンクロを始めた当初から東京シンクロクラブ(現・東京アーティスティックスイミングクラブ)で一緒だった。同学年だが田中が早生まれのため、年齢別ジュニア全国大会ではそれぞれ日本一に輝いていた。

「6歳で水泳を始めて、8歳で全国大会予選の100メートル平泳ぎに出ました。本格的に競泳を勧められた時、自分で選んだのがシンクロでした。...

つづきを読む