雛形あきこが語る片頭痛の苦しみ ポニーテールにしない理由、黒飴が効果的
猛烈な痛みに加え、めまいや吐き気に襲われ、満足に眠ることすらできない。しかも、苦しみを周囲に理解してもらえず孤独と絶望感に苛(さいな)まれる。日本人の3人に1人が苦悩する「頭痛」という難敵。そのメカニズムと対処法を、有名人の体験談を交じえて徹底検証する。
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最初に意識したのは物心がついたくらいの頃で、小学校に入学してからはずっと頭痛を抱えながら生きてきました。私にとってはそれが当たり前だったので、「周りのみんなも同じように悩んでるんだろうな」と思っていたほどでした。
いまでも週に1回は片頭痛の発作が起きますが、それでも、5~6年前に専門医の診察を受けてだいぶ楽になった方なんですよ。以前は2日に1度は頭痛に襲われていましたから。それくらいの頻度で発作が起きる頭痛持ちの人は少なくないと思います。
ある程度、発作が予想できるのはやはり台風ですね。台風が沖縄辺りまで近づいたり、あと、日本列島を過ぎ去った後にも痛みが走ります。ひどい時は3~4日間はずっと痛みが続きます。痛み止めの薬を飲んでも2時間もすると効果が薄れて再発する。そこで、少し時間を空けてまた薬を飲む。その繰り返しでどうにか治まるのを待つ感じです。飛行機に乗る時にも起こるので、気圧の変化が引き金になるんでしょうね。
場合によって違うんですが、ガンガンと脈打つような痛みの時もあれば、一日中、頭に重りが載っているような感覚の時も。そうなったら薬を飲まないと集中力が続かないし、仕事も手につきません。
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