不調の森保ジャパン、唯一の希望は三笘薫? 主力が相次いで故障で

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 海外では、チームで一番上手い選手がFWに入って点を取ることが多い。が、日本では一番上手い選手が、FWにパスを出す“2列目”を担いがちである。「俺が俺が」の主体性より、「誰かを助けたい」という扶助の精神を重んじているのか。過去にも、中田英寿、中村俊輔、本田圭佑、香川真司ら並居るスター選手はみな2列目で活躍した。

 その“日本サッカーの要”というべき“2列目”が今、総崩れなのである。

 まず、若き司令塔の久保建英(20)。

「先月の試合で膝を故障し、今月の代表戦には招集されず。ようやく松葉杖が取れるか取れないかという状態だそうです」

 とサッカーライターが嘆く。

 U-24五輪代表で久保と両輪を担った堂安律(23)も、

「7日のサウジ戦前の練習中に左膝の違和感を訴え離脱。先頃、プールでのリハビリ映像をツイッターで公開しました。二人とも来月の代表復帰は難しそうです」

 周知のように、W杯アジア最終予選で日本はグループ4位に沈んでいる。4試合で得点はたった3点。いまだ2列目からのゴールはない。2次予選では2列目の南野拓実(26)が7戦連続でゴールを決めていたが、

「その南野も先月、左大腿部の違和感で代表離脱。今月のオーストラリア戦でアシストを決めましたが、まだ本調子には程遠いです」

 8月にスコットランド・セルティックで華々しくデビューした古橋亨梧(26)も、9月に代表招集されるや右膝を故障してしまった。

 こうなるともはや“呪われた2列目”という他ない。

「海外移籍市場で日本人随一の評価を受けている鎌田大地(25)が頑張ってくれればいいんですが、今季の鎌田は所属のEフランクフルトで得点、アシストともゼロ(27日現在)。代表でも不調に喘いでいます」

 だが、光明がなくもない。

 8月に川崎からベルギー・ユニオンSGに移籍した三笘薫(24)である。

「16日の所属の試合では、後半途中出場にもかかわらずハットトリックを達成し、大きな話題になりました」

 森保ジャパンは先のオーストラリア戦で4-3-2-1という陣形を試したが、

「これは川崎おなじみの陣形。三笘が2列目に入り、川崎で同僚だった田中碧(23)、守田英正(26)がボランチに入れば、彼らとの息もピッタリです」

 三笘をA代表初招集してカンフル剤とするか。

週刊新潮 2021年10月28日号掲載

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