「岸田総理は大阪に来んでえぇ」と自民党関係者が語る理由 吉村知事人気で自民全敗の可能性も

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「総理でラッキーやった」

 日本維新の会の副代表も務める大阪府の吉村洋文知事(46)は、コロナ対応を理由にテレビ出演などを繰り返してお茶の間の好感度を上げてきた。全国の選挙区でみても、獲得が予想される同党の議席数は公示前の約3倍となる30議席との報道もある。

 維新の選対に所属する地方議員のひとりはこう話す。

「10月24日に岸田総理が大阪入りして街頭演説をしましたが、維新の人間は“総理でラッキーやった。河野太郎さんなら具合が悪かった”って話していましたよ。大阪人は、河野さんのような改革者のイメージのある政治家に好感を抱く。それに比べて岸田さんって人気ないですからね。演説も聞きましたがパンチがなかったですよ。総理の掲げる“新しい資本主義”なんて、大阪の人間で理解できる奴なんていないと思う。皆“なんのこっちゃ、ようわからん”って言っていますから。岸田さんなら何回来てもらってもOKです」

 現職総理も舐められたものだが、10月25日には総理自らSNSで「#衆院選は大変厳しい情勢」と発信したことが話題となった。

 政治部記者によれば、

「自民は単独過半数を維持する勢いではあるものの、維新の地元・大阪や野党共闘で候補者が一本化された激戦区、特に無党派層の多い東京をはじめとする大都市では苦戦しています」

週刊新潮 2021年11月4日号掲載

特集「『衆愚の審判』で楽園を追われる人々」より

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