「岸田総理は大阪に来んでえぇ」と自民党関係者が語る理由 吉村知事人気で自民全敗の可能性も

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 岸田文雄総理(64)の“電撃解散”で、今回の衆院選は解散から投開票までわずか17日間しかない。戦後最短といわれる限られた日数をどう戦うか。候補者たちは知恵を絞るが、特に激戦が予想される選挙区では無党派層を取り込むために応援弁士がものをいう。

 知名度のある大物が来れば有権者も拍手喝采。本来、その筆頭は政権与党の総理総裁である筈だが、大阪ではどうも様子が違う。

「わざわざ岸田総理は大阪に来んでえぇ。そう話す人は多いですわ」

 と明かすのは、さる自民党の大阪府連関係者である。

「岸田さんは参院の静岡補選で2回も現地入りしたのに、結局は自民の候補が負けて縁起も悪いでしょ。それに大阪に来たら、現職の総理やから恥かかせんようにコッチで聴衆を一生懸命、動員しなきゃならん。それが大変なのよ。安倍元総理や河野太郎さんなんか自民支持者だけでなく、一般の人にも人気あるから、何もせんでも人が集まる。岸田さんは票の上積みも見込めんし、来たら逆に面倒な手間が増えるだけ。そら“岸田は要らん”と思っとる大阪の自民関係者は少なくないんとちゃうか。大阪の自民候補はヘタすると“全敗”の可能性もささやかれとって、どこも苦戦しとるさかいに……」

 実際、大手マスコミなどによる情勢調査の結果は芳しくない。大阪の小選挙区で立候補した自民候補者15人のうち、「当確」とされる候補は皆無なのだ。

 地元記者が解説する。

「10月3日に大阪府議の補欠選挙があり、大阪維新の会から出馬した候補が自民の候補に圧勝したんです。そもそも選挙は『週刊新潮』にヤミ献金疑惑を報じられた元維新の副代表の辞職が発端だったのに、自民はまったく歯が立たなかった。それほど“吉村人気”は高いと言わざるを得ませんね」

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