田中みな実、藤森慎吾が共演する日は近い? “匂わせ商法”で人気を拡大してきた二人の戦略
別れた相手の名前で稼ぐ。聞きようによっては何ともキナ臭いやり口だが、芸能界では常套手段である。陣内智則さんは藤原紀香さんとの離婚をネタにされ、華原朋美さんのTK話も今ではお家芸だ。加藤紗里さんも狩野英孝さんとの交際をきっかけにブレイクした。とはいっても皆、今では別の相手と交際や結婚に発展している。
しかし別れた相手を匂わせ続けて稼ぎ続けているのが、藤森慎吾さんと田中みな実さんである。先日は藤森さんが、プロポーズまでしていたブラジル人の彼女と破局したことを告白。番組内では爆笑問題から、田中さんが原因かとつっこまれていた。
6年前に別れた藤森さんと田中さんだが、まだイジられるのには理由がある。ちょうど数週間前に、田中さん側も「彼と復縁したかった、ふっきれるまで2年もかかった」とMC番組で匂わせトークをしていた。藤森さんとは言っていないが、藤森さんではないと否定もしていない。狙い通りにネットニュースになり、田中さんはホクホク顔だったことだろう。
一方で藤森さん側も、「匂わせ」がなかったわけではない。フリー転身後にYouTubeで披露した「香水」にオリジナルのラップをのせて歌う動画は、「田中みな実と重なる」と評判になった。すでに別の彼女がいると公言していただけに、別れた相手を想うラップを聞いて深読みした人が多かったようだ。藤森さん自身も田中さんの名前は出していない。でも匂わせる分には稼げる、そういう思惑がなかったとは言い切れない。
それでも公の場では、田中さんの個人名を出すことはほぼなかった。しかし先日の破局宣言時には、「田中みな実さんの名前を出すのはやめませんか」としっかり釘をさした藤森さん。ただ苦言というよりは、彼女の名前を出した方が注目度は上がるだろうという計算もうかがえる。彼なりのリップサービスといったところではないか。
「お騒がせカップル」というテレビオワコン時代の優良コンテンツ戦略
藤森さんと田中さんは、似た者どうしだと本当に思う。美容に対するこだわりや、再ブレイクを果たしたという経緯。何より野心の強さが似ている。どちらも世間にちやほやされていたい、という欲望に正直で、そのためにはなんでもやりますよ、という前のめりな姿勢が伝わってくる。
藤森さんは田中さんと交際中、彼女そっちのけで田原俊彦さんらとゴルフに行っていたと聞く。そんな態度に田中さんは不満があったそうだが、今の彼女を見ていると人脈づくりに余念がない。ブームを巻き起こした写真集を片手に、おぎやはぎさんら有名MC陣に配っていたという営業活動も有名だ。局アナ時代は「芸能界に友達がいない」と暗い顔でこぼしていたが、フリーになった今、指原莉乃さんやフワちゃん、長谷川京子さんにアンミカさんなど、時の人たちとの交流も盛んである。前田敦子さんとも親しいそうだが、前田さんを通じて有吉弘行さんとの食事会を開いてほしいと頼んでいたと聞く。ただ田中さんの周りの女性、みな何かしら炎上しているというのもなんだか興味深い。良くも悪くも話題性の高い人とのつながりを重視しているということだろう。
「お騒がせカップル」という言葉は死語になりつつあるが、それは芸能界でちやほやされたい、という欲望のままに振る舞うタレントが男女ともに減ったからではないだろうか。けれども、藤森・田中コンビからは、まだまだテレビの真ん中にいたいという欲が伝わってくる。ただ表現の仕方は現代的で、むきだしの承認欲求ではなく「匂わせ」にとどめている。テレビはオワコン、といわれる今の時代に、自ら「お騒がせカップル」として匂わせ商法を続けてくれる藤森・田中コンビは実に貴重だ。タレントとテレビ局双方にメリットがある、理想的な戦略といえるのではないだろうか。
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