小室眞子さん、圭さん結婚 宮内庁のいい加減な発表は無責任な現実逃避に聞こえる
週刊誌、SNSの情報の質は
週刊誌の情報など信頼性がないという人もいるだろうが、週刊誌は相当の数の内部・外部の人員をつぎ込むし、得た情報の評価についてもノウハウもネットワークも持っている。私のところだって、いくつもの週刊誌の方から、内外からの情報の評価について相談があるし、そういうときは誠実にお答えして記事の質を上げるのに協力している。
まして、あまり酷い誤報だとなれば、週刊誌だって信用を失うわけだから、皇室記事の真実度は、全国紙の政界観測記事よりははるかに高い確率で正しい。
週刊誌の報道が皇室を悪くするよりは、良い方向で助ける事の方が多いと思う。今回の件でも、週刊誌の活躍がなかったら、いまごろ、女性宮家としての小室宮家でも成立して、小室圭氏は晴れて皇族になっていた可能性がかなり高いのである。
その意味で、結婚を思いとどまらせることは出来ないかもしれないが、小室圭氏や将来生まれてくるかもしれない彼の子供を殿下と呼ばずに済んだのは喜ばしいことでなくてなんであろうか。
もちろん、これから大きな課題となる、悠仁様のお妃選びにあたっても、上皇陛下や天皇陛下のお妃探しの時と同じように、めぼしい候補者をマスコミが先に見つけてくるので、最初のリアルな出会いのセッティングを難しくしたりすることもあろうが、そんなことを前提にしてお妃探し戦略を樹立できない皇族や宮内庁に工夫が足りないだけだ。
それに、よい候補者を見つけることも、調査をすることも、宮内庁が週刊誌より高い質ですることは難しいのではないか。
今回は、これまでの週刊誌に加えて、識者が運営するSNSアカウントなどが戦線に加わった。なかにはお粗末な情報を流していた人もいるが、私の見たところ、それなりの皇室問題のスペシャリストの発信は、いずれもかなり上質で、週刊誌はもちろん、テレビや新聞の報道にも好ましい影響を与えていたと思う。
激化を招いたのは
次に、眞子様自身への批判が眞子様に与えた影響が理不尽だったかといえば、まず、基本的に公人が批判の対象となるのは、仕方ない。それはほかの職業でも、政治家の家族への批判だって同じだ。
たとえば、安倍昭恵夫人の友人だからといって忖度して何かをする役人がいたかもしれないというだけで、昭恵夫人が受けている罵詈雑言など、はるかに気の毒だろう。
それに、本格的に眞子様が批判の対象となったのは、2020年11月13日に「結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」という文書を発表されてからである。
さらに、小室圭氏が2021年4月8日に「金銭トラブルと言われている事柄に関する誤った情報をできる範囲で訂正することを目的」とする28ページにも及ぶ文書を出したのに対して、眞子さまが宮内庁を通し「今回発表された文書を読まれて色々な経緯があったことを理解してくださる方がいらっしゃればありがたい」とコメントを出された。それから、一連の小室氏の対処を眞子様が了解、ないし主導されてきたことが明らかになって激化したのであって、以前から継続的に批判されていたのではない。
ただし、私は小室圭母子と宮内庁、とくに小室母子には、大いに同情もしている。というのは、本当は眞子様が批判されるべき分も遠慮して小室母子への批判としてされることが多かったからである。
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