山口環境大臣、“凄絶パワハラ”で秘書が大量逃走 オカルト団体に傾倒で武田良太氏を「呪い殺す」
新宗教・GLAに傾倒
さらに、歴代の秘書や関係者が困惑していたのが、宗教への傾倒だった。
「山口さんはGLAという新宗教を信仰しています。秘書には創始者の娘で代表の高橋佳子さんの『運命の逆転』という本を配って勉強させていました。地元事務所では朝の会でその本の読み合わせがあり、秘書は嫌々やらされていた。政務よりGLAの会合を優先していて、高橋さんに会って頭を撫でられると涙を流すほどでした」(同)
東京・浅草に本部があるGLAは69年に創立された新宗教である。既存の宗教などの要素に加え、自己啓発や霊界などスピリチュアル系も取り込み、創始者は幸福の科学の大川隆法総裁に影響を与えたとも言われている。
後援会関係者が後を継ぐ。
「数年前に若手経営者らを集めて勉強会をやっていた時も、いつの間にか高橋さんの本を配って読書会のようになってしまった。嫌がる出席者が続出して勉強会は自然消滅してしまいました。また、安倍元総理が昨年辞任する直前には、“NHKの岩田明子記者がGLAに入会したから俺は大臣になれる!”と言いだした。要は岩田さんが安倍元総理とツーカーだから、ということなのですが、そもそも岩田さんが入会したかもわからないし、そんなことを言い出すようでは政治家としてダメだ、と周囲は開いた口が塞がりませんでした」
これだけなら、個人の信仰として許される範囲かもしれない。ところが、彼には周囲が気を揉むさらなる奇行がある。嫌いな政治家に対し「呪い」をかけて殺そうとしていたというのだ。
武田良太前総務大臣を「呪い殺す」
長年、山口大臣を支援してきた会社経営者がこう証言する。
「2年くらい前かな、前総務大臣の武田良太さんのことを“気に食わない”“会うと気分が悪い”と罵倒したうえ、“呪い殺してやる”と言うんですよ。武田さんに入閣で先を越され、それが気に入らない、とは言っていたのですが……」
同じ二階派に所属する武田氏は、19年に国家公安委員長として初入閣している。山口大臣は武田氏を同じ派閥のライバルだと周囲に話していたとは、別の元秘書の談。
「14歳年下の武田さんが先に大臣になったものだから敵視していました。武田さんが国家公安委員長になった時は、“あいつが委員長とは笑わせる”“どうせスキャンダルが出て2週間ともたない”とバカにし、武田さんを“呪い殺す”と言っていたのも事務所関係者の間で知られた話でした」
先に出世したとはいえ、それで“呪い殺す”とは物騒にも程がある。
先の後援会関係者は、
「実はこの“呪い”は冗談ではないんです。山口さんはGLAのほかに『妙気会』という団体に傾倒していて、そこが“呪い”をかけるのだそうです。妙気会はほとんどマスコミに登場しない謎の団体で、冨田直幹という人物が会主を務めています。山口さんは10年以上前に後援者からの紹介で入信したはずです」
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