世良公則が語る「ワクチンパスポート」への違和感 打てない人が差別される可能性も
ワクチン接種率上昇も感染者減少も、予想を上回るスピードなのは喜ばしい。だが、世良公則の危惧はその先にある。現在、ワクチンパスポートの活用が検討されているが、それが免罪符のように勘違いされると、さらなる分断や差別を生みかねない、というのだ。
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〈新型コロナウイルスの感染者は、大方の予想を上回るスピードで急減した。また、ワクチン接種率の上昇も急速で、2回終えた人がまたたく間に国民の6割を超え、65歳以上にかぎれば9割に達した。大いに歓迎すべき状況である。第6波は12月にも来るだろうが、そのころにはワクチン接種率はさらに高まり、感染者が多少増えても、医療が逼迫する事態にはならないのではないか。
というのも、ワクチンを打っていれば、ブレイクスルー感染の可能性はあっても、重症化する危険性は低いからだ。
そこで、行動制限の緩和に向けての実証実験が始められている。ひとつにワクチンパスポート(接種証明書)の運用があるが、その扱いをめぐっては賛否両論がある。ロック・ミュージシャンの世良公則は、扱い方次第では社会の分断を招き、深めると危惧するのだ。〉
僕はすでに新型コロナウイルスのワクチンは、2回の接種を終えています。ただ、ワクチンはあくまでも、重症化を防ぐための手段で、打ったからといって、必ずしも感染しない、他人に感染させない、というわけではありません。ワクチンは他人の安全まで守ってくれるものではないと理解しておくことが、非常に重要だと思います。
ところが、最近では「ワクチンを打ったからなにをしても許される」と誤解して、街中でマスクもせずに騒ぐ人が散見されます。
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