業界視聴率の高い「人志松本の酒のツマミになる話」 「さんま御殿」との違いとは?
今、テレビ業界の関係者がよく見る番組といえば、「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系列・金・21:58)だという。
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【写真3枚】「人志松本の酒のツマミになる話」の公式Twitterで配信されている写真を見ると、番組が出演者の「チームワーク」を重視し、楽しく酒が呑めるよう配慮していることが伝わってくる
もともと同番組は、2017年にスタートした「ダウンタウンなう」の1コーナーだった。
今年3月、「ダウンタウンなう」は終了。人気だった「人志松本の酒のツマミになる話」を松本人志(58)の冠番組としてリニューアルし、4月2日から放送が始まった。バラエティ番組のスタッフが言う。
「業界で視聴率が高い第1の理由は、松本さんと売れっ子芸人の絡みが見られることです。第2は俳優さんなど、普段はバラエティ番組に出演していない人気芸能人が、お酒を呑んで意外な一面を見せてくれるからでしょう」
MCは松本人志だが、毎回売れっ子の芸人が2人ほど、サブMC的な立ち位置でサポート役に回る。その顔ぶれが豪華なのだ。
▽千鳥の大悟(41)とノブ(41)
▽さまぁ〜ずの大竹一樹(53)と三村マサカズ(54)
▽アンタッチャブルの柴田英嗣(46)と山崎弘也(45)
▽フットボールアワーの岩尾望(45)と後藤輝基(47)
▽ケンドーコバヤシ(49)と陣内智則(47)
一種の“オーディション番組”
「普段は自分たちがMCを務めているような、売れっ子の芸人さんがズラリと並びます。松本さんの冠番組だからこそ、サブMCの役を引き受けているのは言うまでもありません。他番組では滅多に見られない共演ですから、それだけでも関係者の視聴率は上がるわけです」(同・スタッフ)
「俳優などが意外な一面を見せる」という見どころは、これまでは「踊る!さんま御殿!!」(日本テレビ系列・火・19:56)が有名だったという。
「業界関係者にとって、『さんま御殿』は時代を映す鏡、ブレーク確実な“原石の芸能人”を見つける番組として今でも重宝されています。『さんま御殿』に出演して話題になったモデル、俳優、ミュージシャンには、他のバラエティ番組から出演依頼がきます。それが今年になって『酒のツマミ』も、ブレイク予備軍の芸能人が発掘できる“オーディション番組”として注目を集めるようになったわけです」(同・スタッフ)
番組が放送されると、視聴者がSNSで触れるだけでなく、ネットメディアが記事にして配信することも多い。ゲストにとって、これほどありがたい番組はそんなにはない。
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