がん患者の4分の1の死因「がん悪液質」とは 体重減少で衰弱、期待の治療薬が登場
がんになると痩せ衰える――。日本人の2人に1人がなるといわれる国民病は一般的にそんなイメージを持たれているが、近年、痩せる原因が「がん悪液質」だと判明したという。さらに期待の治療薬も発売。悩める患者を救う吉報となるか、そのメカニズムを解説する。
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一般的にがんになると、体重減少や食欲不振が起こるというイメージがある。実際にがん患者の多くがそれを経験する。これまでは、抗がん剤の副作用やがんの進行で、がん患者の体重が減ったり、食欲がなくなったりするのは、仕方のないことだと放置されてきた。...