【独自調査】「西友」ハチミツから基準値4倍の「発がん性疑惑農薬」が 避けるべき原産国は?

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基準値の5倍のグリホサートが

 その検査結果が裁判の証拠として提出されたことで事態を把握した会社側の対応は信じ難いものだった。なんと、問題を“隠蔽”したのだ。基準値超えの商品が売られていることは〈食品衛生法からいったらアウト〉だが、〈回収はハッキリ言ってしたくない〉。同社の取締役営業本部長が会議でそう述べている様子を収めた音声データについても、10月14日号ではご紹介した。

 同社が問題を放置していることは、本誌が独自に行った調査でも裏付けられた。同社製のアルゼンチン産などの商品5本をスーパーで購入し、検査したところ、3本が基準値超えとの結果に。そのうち1本からは基準値の5倍ものグリホサートが検出された。

 お家騒動の経緯と共に「基準値超え」の事実について本誌が報じた後も、同社が問題の深刻さを真に理解したとはいえなそうだ。本誌10月14日号の発売日に発表された〈一部週刊誌の報道に関しまして〉と題するリリース。そこでは製品の一部を自主回収することを伝えながらも、残留基準値が0・05ppmに緩和される動きがあることに言及。さらに、次のようにも記しているのだ。

〈厚生労働省が令和3年1月8日付に公表した「輸入食品に対する検査命令の実施」において、『グリホサートについて』と題して『現実的ではありませんが、体重60kgの人が、グリホサートが0・08ppm残留したはちみつを毎日750kg摂取し続けたとしても、一生涯の平均的な摂取量が許容一日摂取量を超えることはなく、グリホサートが健康に及ぼす影響はありません』と記載されております〉

 本誌の質問状に対しても同じ文書を引用した回答書を寄せたが、「基準値超え」だったとしても身体に害が出るわけではないから問題ない、とでも言いたいのだろうか。

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