「食いものを粗末にするな」 今も通じる談志の教え

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 今年で没後10年となる、落語界のレジェンド立川談志。高座やテレビではうかがい知れない「普段の談志師匠」のエピソードがつまった立川キウイさんの『談志のはなし』(新潮新書)が刊行された。前座生活16年半、弟子の中で最も長い間、時間を共にしたキウイさんだからこそ知る談志師匠の意外な素顔。その2回目は「食いものを粗末にするな」(以下、引用は同書より)

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 あれは、まだ入門して本当に間もない頃のことでした。

 師匠の仕事のお供で地方へ行った時、土地の名士さんたちとの会食の席がもうけられ、そこは落ち着いた料亭、僕の分はありませんでしたが、残り物を頂きました(前座の役割の一つとして特に談志門下は残った料理はみな平らげねばならないのです)。...

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