輪転機大手「東京機械」の買収防衛策に投資会社が激怒 裁判所も判断先送りの異常事態
思わぬ展開に
かつてない買収防衛策の是非を、裁判所すら判断できずに先送り――。
投資会社「アジア開発キャピタル」による新聞輪転機大手「東京機械製作所」(以下、東京機械)の株式買い増しをめぐる対立が、思わぬ展開になっている。
すでに4割近くの株式を握られている東京機械は、8月に導入した買収防衛策を10月22日の臨時株主総会(株主意思確認総会)で承認を得、今月の末に発動する予定だった。一方、この買収防衛策について、納得のいかないアジア開発キャピタルが東京地裁に差し止めの仮処分を求めていた。...