新政権で干された「河野太郎」「小泉進次郎」 総選挙の注目ポイントは?
冷遇される河野太郎、小泉進次郎
抜擢される者がいれば、冷や飯を食う者あり。菅政権でコロナ担当大臣という要職に就いていた河野太郎氏(58)は党広報本部長に“格下げ”された。
「河野さんは周囲に“防衛大臣からコロナ担当大臣だって格下げなんだよ。それと同じだ”と強がっていましたが、議員からの人気は相変わらずで、選挙の応援依頼が殺到しています。岸田陣営の議員からも来て、“節操なさすぎだろ”とぼやいていました」(先の自民党関係者)
大臣から格下げどころか「無役」となり、「冷たすぎる飯」を食うのは、小泉進次郎前環境大臣(40)。5日の環境省退庁の際、目に涙を浮かべていたことが話題となった。先月、菅首相に総裁選出馬断念を進言した後、報道陣を前に見せた“男泣き”に続く、2度目の涙だ。
長年、永田町を取材する政治評論家の小林吉弥氏が呆れて言う。
「これから総裁を目指そうという人がこれだけ泣くのは安っぽいというほかありません。国民の命運を左右するような高度な判断をする立場の政治家が感情をあらわにするのは得策ではないでしょう。昔の政治家の涙といえば、中選挙区をドロドロになって勝ち抜いたときに感無量のあまりポロッと泣くくらいのもの。感情の高ぶりを表に出さず、思いの丈を堂々言葉にすればよいのです」
最近では選挙が心配なのか珍しく「地元入り」する姿が目撃されているという。地元・横須賀の自民党市議によれば、
「先日、地元の支部で会議が開かれたのですが、そこに進次郎さんが来ていました。本人は“大臣になってから2年間はほとんど地元に来られず、皆さんとだいぶ距離が離れてしまった……”と言っていましたね。これから今まで以上に来てくれるようにはなるのでは」
だが、さる自民党議員は突き放す。
「本人は“河野陣営の議員は選挙が厳しいから応援に行く”と言っているらしいです。そもそも小泉さんは菅政権発足前“自分は大臣にならない。大臣にならずとも国のトップに立った人は世界にいるんだ”と語っていた。それなのに、菅さんが総理になったらすぐに大臣ポストに飛びついた。その頃から若手議員も小泉さんから離れていきました」
涙をハンカチで拭う日々が続きそうである。
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