新政権で干された「河野太郎」「小泉進次郎」 総選挙の注目ポイントは?

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野田氏は副大臣が足かせに

 その甘利氏は今回の組閣にあたり大臣人事とともに、副大臣人事でも大きな力を発揮していた。

 政治部デスクの解説。

「副大臣に関しても甘利さんが各派閥の意向をもとに、はめ込んでいったのですが、選挙に弱い人もいて、落選する副大臣もいるのでは、と囁かれています」

 その煽りを食ったのが、野田聖子少子化担当相(61)である。岸田総理の対抗馬として総裁選を戦ったものの、今回「挙党一致」の象徴として入閣している。彼女を支える副大臣として着任したのは……、

「細田派の保守系の参院議員、赤池誠章さんです。赤池さんは前回参院選の比例区でギリギリの当選を果たしています。また、3年前には反政権の姿勢で知られる前川喜平元文科事務次官が名古屋市で授業を行った際、文科省に内容を照会し、“圧力だ”と騒ぎになりました。リベラルを志向する野田さんとは対極にいる議員で、“そんな人を副大臣に据えるとは、野田さんへの嫌がらせではないか”という声が上がっています」(同)

 政策面でも乖離が目立つ。

「野田さんは就任後、こども庁設置へ向け、来年にも通常国会で法案を出したいと決意を語っていました。かたや、赤池さんはこども庁設置にはかねて否定的です。選択的夫婦別姓も野田さんは賛成で赤池さんは大反対です。これでは、赤池さんは野田さんの足かせでしかありません」(同)

 元暴力団員の夫を持つ野田氏だけに内閣府内で「仁義なき戦い」が勃発しそうだ。

異彩を放つ鈴木貴子外務副大臣

 その副大臣の面々で異彩を放つのが鈴木貴子外務副大臣(35)。着任早々、

「外務省には政治家のマニュアルが存在すると伺っている。存在を確かめたい」

 と皮肉を飛ばした。鈴木副大臣の父は外務省に多大な影響を及ぼし、斡旋収賄などの容疑で2002年に逮捕された鈴木宗男参院議員(73)。外務省は過去に「会食を控える」などとする、国政復帰後の鈴木宗男氏への対応マニュアルを作成していた、と報じられている。

「私はアドバイスなどしていませんよ。すべて本人に任せています」

 と語るのは鈴木宗男氏ご当人である。

「その挨拶もテレビや新聞で見たのですが、なかなか上手いことを言うな、と。政治家と官僚というのは、信頼と緊張感が必要なんですね」

 と言いながらも、熱血指導も忘れていない。

「平成17年に私が国政に戻ってきてからそのマニュアルを作った偏見を持つ人たちは省内でだいぶ整理されたのではないですかね。本人に頑張ってほしいのはまず国益。国益をしっかり守る外交を行ってほしい。そしてやはり、鈴木貴子のライフワークである北方領土問題や日露平和条約締結、そこに向けてしっかり汗をかいてほしいと思います。30代で副大臣になったのは非常に重いことだと受け止めています」

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