報ステに大抜擢「渡辺瑠海アナ」の横顔 東京タワーのエレベーターガールもやった大学時代
この10月よりリニューアルされた「報道ステーション」(毎週月~金・21:54~)の月~木キャスターを渡辺瑠海アナウンサー(24)が務めている。これまではお天気コーナーやスポーツ担当を経てキャスターに昇格する“内部昇格”パターンがほとんどだったから、異例の抜擢といえる。たとえば、森川夕貴アナ(28)もまさにこの流れだった。
渡辺アナは、まだ入社2年目というバリバリの若手。今回はテレ朝の“新・夜の顔”となった彼女の魅力を探っていきたい。
出身地は新潟県小千谷市で、1997年4月22日生まれの24歳。名前の“瑠海”は“瑠璃色の海”がその由来である。身長156センチ、血液型はA型。16年春に地元の高校を卒業後、成蹊大学法学部に進学した。
中学時代は吹奏楽部、高校時代はサッカー部のマネージャー、そして大学時代は国際交流サークルとテニスサークルに所属していた。大学時代には東京タワーでエレベーターガールをしていたほか、アイスクリーム屋で働いていたというから、好奇心旺盛なことが分かる。
その好奇心が運命を変えるきっかけとなった。大学1年春に広告研究会に誘われ、“ミス成蹊コンテスト2016”にエントリー。ファイナリストとしてエイベックスの「a-nation」など、様々なイベントに出演している。
本選では惜しくもグランプリは逃したものの、“第37回準ミス成蹊”に選出。さらに大学日本一決定戦を決める「Miss of Miss Campus Queen Contest」にもエントリーした。これに参加したことで、芸能事務所・セント・フォースからスカウトされることに。女子大生タレントが中心となる子会社のスプラウトに所属し、17年7月からFM Salusの「gee up sprout」にパーソナリティーとして不定期で出演することとなった。同年10月から18年3月までの毎週木曜日にはラジオアプリ“Voicy”において「セント・フォース公式ニュース」を担当、ニュースや天気予報などを伝えていた。こうして話すことの楽しさを実感したことで、自然とアナウンサーという職業に興味を持つようになっていったという(もっとも、本人によると公務員試験の準備をしていた時期もあったようだ)。
学生時代には“ウォッチガール”に
テレ朝との関わりが生まれたのは18年2月のこと。“テレ朝公式ウォッチガール”に任命されたのである。これはテレ朝によるプロジェクトで、女子大生を中心とする20代女性が番組の情報をツイッターやインスタグラムなどのSNSで発信する役目を担っていた。他には現在日本テレビアナウンサーの石川みなみ(当時、早稲田大学在学中)らがおり、リツイートやいいね!の多いウォッチガールには、収録スタジオへの潜入取材や出演者インタビューなどの“ご褒美”が与えられていた。
そんな経緯もあって20年4月にテレ朝に入社する。入社後は研修中の4月14日からAbemaTVの「ABEMA Prime」火曜と金曜の進行役を務めたほか、深夜のバラエティ番組「あの人が『いいね』した一般人」のナレーションを担当、いかにも新人という仕事からアナウンサー人生をスタートさせている。
秋の番組改編で本格的に地上波に進出。「大下容子ワイド!スクランブル」(毎週月~金・10:25~)の月・火・木のニュースフラッシュのコーナーとゴールデンの人気クイズ番組「くりぃむクイズ ミラクル9」(毎週水曜・20:00~)の進行アシスタントに起用されたのだ。特に後者はゴールデンタイムの全国ネットの番組で、ブレイクのきっかけになるかと思われたが、「ミラクル9」はメインMCであるくりぃむしちゅーの上田晋也がほぼ1人で番組を回していたため、彼女の出番といえば、正解の補足説明をする程度に留まっていた。そのおっとりとした癒し系のルックスは目を引いたものの、この番組でしか彼女を知らない人にとっては、キャラクターが掴みづらかったのである。
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