藤井フミヤが語った「チェッカーズ」のYouTubeチャンネル開設 再結成の可能性について聞くと――
お付き合いなし
「フミヤ君と再会したのは、去年の10月だったかな」
と語るのは、その芹澤氏。
「実に34年振りですよ。その前に、リーダーだった(武内)享から突然連絡が来てね。彼と飯食ったら、その後、フミヤ君から家に電話が来て。“先生、お願いがあるんです”“何だよ”“また先生の歌、歌っていいですか”と。“いいよ。それじゃ飯食おう”となって成城のレストランで会っていろんな話をしたんです。お互いに年を取ったけど、彼はまだまだスターっぽいオーラがあったよね」
二人はその後、翌月、翌々月と続けて食事の席をもったという。
「それでまあ、打ち解けたというかね。雑誌とかネットとかで二人の間のことがいろいろ言われているようだけど、そんなことは嘘だし、水に流して、もう気にしないで、また付き合いましょうとなったんだ。彼は、僕がチェッカーズに書いた曲を自分一人で歌うのは良くないと思っていたんじゃないの。だから、そういうのは気にしなくていいんじゃないか、と言ったんだよね」
その席でNHKでの共演の話も依頼を受けたのだとか。
そして再結成についても、
「フミヤ君はともかく、享は“やりたい”みたいなこと言ってたけどね。僕はやればいいのにと思うけど」
なるほど、完全に「手打ち」といったところ。周囲の復活への期待は高まるばかりなのである。
「芹澤先生とお会いしたのは、チェッカーズの楽曲を歌います、というご挨拶。“どんどん歌いなさい”と言っていただけました」
と述べるのは、藤井フミヤご本人。
愛犬の散歩の帰りに声を掛けると、足を止めて答えてくれた。
「先生から“確執があると言われているけど何でだと思う”と聞かれて、“さあ何ででしょう”と。これまで歌ってこなかったのは、ソロになった時、自分だけがチェッカーズの曲を歌うのは嫌だな、と思っていただけなんですけどね」
しかし、再結成について水を向けると、
「それは難しいと思いますよ。もうメンバーが一人亡くなっていますし、交流がほとんどない人もいますしね」
とやはり“あの人”の話に……。
「(高杢とは)全くお付き合いがありませんし、もう、どこに住んでいらっしゃるのかも、音楽をやっていらっしゃるのかもわかりません」
一転、顔を曇らせて語るのである。
「チェッカーズって俺たちメンバーのものではなくて、ファンの方のためのもの。YouTubeを見て楽しんでいただくのはとても嬉しいです。でも、今のところその先の話は聞いたこともないし、その気持ちもないですね」
やはり壁は高いのか。
はたまた、サプライズのための呼び水か。
「『再結成』って、そんな素振りを見せずに、突然発表するものだからね」(芹澤氏)