群馬「山本知事」が都道府県ランキングに激高 法的措置発言に県担当者は「電話はパンク寸前でした」
草津温泉は群馬県
「山本知事に批判的なツイートでも、県の結論と同じく『調査には問題がある』との指摘は少なくありません。実際、群馬県は観光地が充実していて、温泉大国として知られています。全国的な知名度を誇る草津温泉、伊香保温泉、万座温泉などが人気です。世界遺産に指定された富岡製糸場、県境に目を向ければ尾瀬国立公園に百名山のひとつ谷川岳と、全国有数の観光地だらけです」(同・記者)
草津温泉は知っているけれど、群馬県内にあるとは知らなかった──こんな回答者が少なくないことは想像に難くない。ランキングに影響を与えている可能性もある。
デイリー新潮は20年10月、「『魅力度ランキング』に栃木県知事が激怒 調査した『ブランド総合研究所』の正体とは?」との記事を配信した。放送コラムニスト・ジャーナリストの高堀冬彦氏の署名原稿だ。
言論弾圧の可能性
記事の骨子をご紹介しよう。
▼20年のランキングで栃木県は最下位だった。福田富一知事(68)によると、調査の母集団3万2000人に対し、栃木県について回答したのは僅か600人に過ぎなかった。
▼知事はブランド総合研究所を訪問した際、「これでは精度が上がらない。もっと(調査する)人数を増やすべき」と指摘した。同社も人数を増やすことには前向きだったという。
▼「魅力度」の調査はブランド総合研究所しか行っていないが、「都道府県幸福度ランキング」は同社だけでなく日本総研(日本総合研究所)も実施している。しかし、結果には相当な違いがある。
▼20年の場合、ブランド総合研究所の「幸福度ランキング」で沖縄県は2位だが、日本総研では45位。宮崎県も前者では1位だったが、後者は40位だった。
「どの都道府県に魅力を感じるのかという問題は主観であって、客観性が求められる世論調査とは食い違って当然です。実施する組織で結果が違うのは当然でしょう。新聞社やテレビ局は『魅力度ランキング』を大きく報道しすぎだとは言えます。山本知事の『法的措置』発言も騒ぎすぎでしょう。下手をすると言論弾圧と言われかねません」(同・記者)
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