深夜ドラマは10年前の週2本から16本に激増中…各局が力を入れる今どきな理由とは
動画配信に注力
日テレは2014年、Huluを傘下に収めた。TBSとテレビ東京、WOWOWは2018年から動画配信のParaviをスタートさせた。フジにはFOD、テレ朝にはテレ朝動画がある。
広告費低下によって放送事業での収入を伸ばすことが難しい中、各局とも動画配信に力を入れている。バラエティよりドラマのほうが動画配信との親和性が高いこともあって、深夜ドラマは有力コンテンツとして期待されているのだ。
深夜ドラマは後に動画配信で稼いでくれることが見込めるようになったので、その分、余計に制作費を投じられるようなった。スポンサー料だけで制作費をまかなっていた時代とは変わった。
動画配信側は品数を増やしたい。制作本数が激増したのも動画配信の有力コンテンツと考えられるようになったから。また、プライム帯と違い、30分作品が多い(16本中13本)のも最初から動画配信が視野にあるためだ。
動画ユーザーの中心である若者は長時間のコンテンツをあまり好まないとされている。約2時間の映画を早送りで観る若者もいるくらい。
YouTubeやTikTokなどで短い映像に慣れてしまった影響があるだろう。そんな若者には30分の深夜ドラマはうってつけなのだ。
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