「日本沈没」好スタート ライバル局が驚くTBSの“気合い”に数字も上昇?

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 注目の秋ドラマ、日曜劇場「日本沈没―希望のひと―」(TBS)がスタートした。初回の視聴率は15・8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と上々の発進。他局も舌を巻く豪華キャスティングには、「これで数字が取れなかったら目も当てられない」との声も出ている。一方で、TBSが局をあげて視聴率を上げようとしている本気度に、「天まで味方している」と驚く見方も……。

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 日曜劇場といえばTBSの看板ドラマ枠だけに、重厚な原作、豪華なキャスティングで知られている。「『日本沈没』には、それが如実に表れている」と言うのは民放プロデューサーだ。

「言わずと知れた小松左京の原作で、1973年に刊行され、累計460万部の大ベストセラー。同年末には映画化され、翌年にドラマ化したのがTBSでした。主演はどちらも、地震学者の田所雄介を演じた小林桂樹さんでした。ちなみに小林さんの田所は、75年に公開された『男はつらいよ』にも出演したほどの当たり役となりました」

 田所博士と言えば、今作では香川照之(55)が怪演を見せている。

「初回を見て、まるで香川さんが主役のように目立っていましたが、実際それでもいいんでしょうね。『日本沈没』は06年にも草なぎ剛の主演で映画化されました。この時のエグゼクティブプロデューサーが当時TBSの映画事業部担当部長で、製作委員会の幹事社を務めたのもTBS。つまり、TBSが映像化するのはこれが3度目ということになります」

 ならば失敗するわけにはいかない。ちなみに、06年の再映画化は阪神淡路大震災から11年後、今回は東日本大震災から10年後となる。

TBSが総力を挙げた

「原作にはない環境省の官僚を演じる小栗旬(38)を主演に、松山ケンイチ(36)、杏(35)、仲村トオル、石橋蓮司、國村隼、杉本哲太、風間杜夫、風吹ジュン、吉田鋼太郎……、主題歌を歌うのは菅田将暉。ピンでも主役を張れる人たちが出演しており、映画にしてもおかしくない豪華さです。まあ、74年のドラマ版でも“キャスティング費用だけで1億円”と言われたそうですから、負けるわけにはいかなかったのかもしれません」

 それだけでは収まらない。

「さらに初回、速報キャスター役で登場したのは『ラヴィット!』のMCで田村憲久前厚労大臣の娘・田村真子アナ、ナレーションは『Nスタ』のホラン千秋と、まさにTBSが総力を挙げて日曜劇場に協力しているわけです。業界では“これだけ揃えたら数字が取れて当たり前”という声も聞こえてきます」

 初回15・8%は、20年の日曜劇場「半沢直樹」の初回22・0%には及ばないものの、堂々たる高視聴率であることは間違いない。

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