手塚治虫の未亡人が「虫プロ」を提訴 経営危機で家賃を2年間滞納

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「進撃の巨人」に「鬼滅の刃」。日本アニメの隆盛は続くが、その礎を築いた会社にしては悲しい顛末である。故・手塚治虫が創業した「虫プロ」。その後継会社が経営危機に。家賃の未払いで、手塚未亡人に訴えられているというのである。

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〈被告らは原告に対し、1148万7千円を支払え〉

〈物件目録記載の建物を明け渡せ〉

 そう記された訴状が提出されたのは、今年6月のこと。現在、東京地裁で訴訟が進行中である。

 被告とは、「虫プロダクション株式会社」、通称、虫プロとその代表取締役。原告は御年89歳になる、故・手塚治虫の未亡人である。

「虫プロは、日本アニメの祖ともいえる会社です」

 と述べるのは、脚本家・推理作家の辻真先氏。「鉄腕アトム」や「ジャングル大帝」など、手塚の主要なアニメ作品の脚本も担当してきた。

「初の国産テレビアニメシリーズを生み出し、そこで育ったアニメーターから生まれたのが、古くは『ガンダム』『宇宙戦艦ヤマト』、近年では『進撃の巨人』ですよね。日本アニメの歴史に残る作品を作り出してきたんです」

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