甘利幹事長お気に入り「新人女性候補」の公募“小論文”が流出 関係者をア然とさせた“ヤバい文章力”
甘利明氏の猛プッシュ
県連関係者が明かす。
「さすがに選考委員たちもこの文章を読んで、『本当に彼女は記者だったのか』と疑ったそうです。他にも地元区議会議員など7、8名の応募者がいましたが、こんな”作文”を出してきたのは彼女だけ。他の人はちゃんとした論文形式であったし、保守本流について鋭い視点で書かれたものもあった」
だが、不思議なことに高橋氏は一次の書類審査を難なく通過。さらに二次審査の面接にも合格し、公認候補に選ばれるのである。いったい何があったのか。
「表向きは公募した形にしていましたが、実は最初から彼女で決まっていたんです。ウラで、彼女が記者時代に取り入っていたという甘利明氏の猛プッシュがあり、県連上層部も丸め込まれた。公平な審査が行われていたなら、彼女が選ばれていたかどうか分かりませんよ」(同前)
こうして選挙区支部長に就任し、この2年、選挙に向けて大分で活動を続けてきた高橋氏だが、周囲の評判は決してよろしくない。
「政治の経験がないにもかかわらず、人の意見に耳を貸そうとしない。注意しようものなら、二言目に『甘利先生が……』と言い出すのです。甘利さんは大分とはまったく関係のない人なんですがね。4年制の松下政経塾を卒業したかのようにふるまっていたのに、わずか1年で退塾していたことも明らかになった。一時は怪文書が出回るなど彼女を引きずり下ろそうという動きもありましたが、選挙も近いので今さら代わりを見つけるわけにも行きませんし……」(同前)
「叱咤激励を大きな糧に」
高橋氏の選挙事務所に「小論文」について尋ねてみたところ、本人から文書で回答が来た。
「大分県連の公募に応募して、所要の手続きを経て支部長に就任し、公認候補として県連から推薦され、公認決定を頂きました。これまで様々な方々から叱咤激励を受け、それを大きな糧にして頑張ってまいりました。引き続き全力で邁進してまいります」
果たして、彼女の文章力は選挙民にどう判断されるのか――。