千葉真一のお墓問題 「エホバの証人」「創価学会」…親族が宗教を巡って“対立”

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宗教の“モザイク家族”

 墓の建立が迷走したのは、千葉の日蓮正宗への帰依が周知されていなかったことに加え、実はもう一つ、特殊な事情がある。

 千葉の親族のひとりが重い口を開く。

「現在、墓の建立先としてほぼ固まりつつあるのが千葉県君津市にある、禎穂(さだほ)(千葉の本名)の両親が眠る墓です。真剣佑が同意すれば、すぐにでも禎穂のお骨を埋める準備は整っている。ただ君津の墓は曹洞宗なので、もし禎穂の日蓮正宗への改宗が本当なら、遺志に反することにはなるが……」

 それでも「君津の墓が最善だ」として、こう続ける。

「大石寺への墓建立を反対した樹里と禎穂の姉は、実はともに日蓮正宗と犬猿の仲の創価学会に帰依している。さらに禎穂の弟と妹はエホバの証人に入信していて、臨終の際、姉は病室に駆け付けたが、弟と妹は現れなかった。家族間で信仰が複雑に交錯するなか、君津の墓は唯一“エアポケット”のような中立の緩衝地で、親族の誰からも大きな異論は出ない。身内の宗教問題が影響して、これ以上、禎穂の埋葬を遅らせるわけにはいかない」

別の関係者も宗教観の相違を指摘

 千葉家を知る別の関係者にも確認を取ったが、家族間でそれぞれ異なる宗教を信仰し、それが今回の墓建立をめぐるゴタゴタに影響を与えた点について、同様の指摘をした。

 また親族らによると、千葉の母親もエホバの証人に入信していたが、亡くなる前に脱会し、曹洞宗の墓に入った経緯があるという。

 仮に真剣佑が了承し、問題が一件落着となったとして、果たしてソレは千葉の願いに叶うものなのか。

 真剣佑側からは締切りまでに回答を得られなかったが、関係者が探しあぐねる、千葉の遺志の在り処はどこに……。

 今さらながら、突然の早過ぎた死が悔やまれる。

週刊新潮 2021年10月14日号掲載

ワイド特集「星屑のステージ」より

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