「さいとう・たかを」担当編集者らが明かす素顔と分業制の理由 最終回の構想は?

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50年以上の間、作者の都合での休載はなかった

 五十余年続く「ゴルゴ13」が、作者の都合で休載したことは一度もなかったと話す白井氏は、こうも言う。

「先生の亡き後もスタッフに劇画魂とゴルゴ像がある限り、その志は受け継がれ、また新しいステージで作品は続いていくでしょう。ゴルゴは永遠のキャラクターなのですから。ただ言えるのは、やはり連載漫画は読者の人気があってこそ続くものですから、先生もプロとしていつ最終回を迎えてもいいように、事前に構想を練っていたのかもしれません。実はだいぶ前に、先生が『最終回は頭の中にある』と仰ったことがありました。具体的な中身については聞いていませんが、普通に考えればゴルゴが畳の上で死ぬとは思えませんね(笑)」

 前出の夏目氏も、

「最終話に関しては、今後も連載は継続していくので、何も申し上げることはできません……」

 今年7月には、“世界一発行巻数が多い漫画作品”としてギネス認定されるほどの人気を誇るだけに、読者が最終回を目の当たりにするのは、まだまだ先のようだ。

週刊新潮 2021年10月14日号掲載

ワイド特集「星屑のステージ」より

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