消えたと思ったらまた急拡大 時空を超えて再発生するウイルスとの死闘の歴史
新型コロナウイルスの感染者数が再び急増している。オミクロン株がどこまで感染拡大するか、専門家も明確な答えを持っていない。ウイルスはある日突然人類の前から姿を消したと思いきや、何百年の時や何百キロもの空間を超えてふたたび現れる歴史を繰り返してきたが、新型コロナウイルスとの戦いもまさに同じ道を辿ろうとしている。
医療・医学の最前線の取材を重ねてきた在イギリスのノンフィクション・ライターであるビル・ブライソンは著書『人体大全―なぜ生まれ、死ぬその日まで無意識に動き続けられるのか―』(桐谷知未訳)を紐解くと、人類を苦しめてきたウイルス性感染症の歴史が見えてくる。...