西村知美が明かす「睡眠時無呼吸症候群」の苦労 「凄絶ないびきで娘が悪夢」「旅行では別室に」
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、いびきや肥満と関係が深い。そのため、中高年男性の病と思われがちだが、実は年齢や性別を問わないのだという。女性にとっても対岸の火事ではないのである。
「私が睡眠時無呼吸症候群との診断を受けたのは、今から6年前のことでした」
と語るのは、女優でタレントの西村知美さん(50)。
さるテレビ番組の企画だったという。
「昔からいびきが気になっていたので、専門医の方に見ていただいたんです。寝ているところを撮影してもらったら、グーグーといびきをかいている姿が。そして、時折、いびきも止まって呼吸も止まる。長い時で30秒以上も止まっていることがあり、それも1回ではありませんでした。一時は血中酸素飽和度も85%くらいしかありませんでした」
彼女もまた、入院レベルの症状であった。
しかも、MRIを撮ると、隠れ脳梗塞が二つ見つかったという。因果関係は不明だが、SASとの関連を勘繰ってしまうところではある。
「全然眠れなかった」と言われ……
「私はいびきとは長い付き合いなんです」
と西村さんが続ける。
「扁桃腺肥大の影響で、子どもの頃からいびきをかいていて、5歳の時には手術をしています。それで治ったと思っていたのですが、20歳くらいの頃、家族旅行に行った際に、姉が私の寝ている映像をハンディタイプのビデオで撮った。すると、しっかりと“クークー”といびきをかいている証拠が写っていました」
その後、26歳で結婚し、一人娘をもうけた西村さん。
「ママ友家族」と旅行することもあったが、そんな時にいつも気になるのが「いびき」のことだったという。
「“すみません、うちの家族だけは別室にしてください”とお願いしていました。それでも、夫の親族との旅行など、別室が難しい時には、みんなが眠るのを待って寝て、朝は誰よりも早く起きるようにしました」
そして、30代に入り、そのいびきが実は深刻なものだと気づく日が訪れる。テレビの仕事で、泊りがけの寝台列車レポートをした時のこと。
「列車の一両を借り切り、私と女性のヘアメイクさんがそこに泊まることになりました。私は快適に眠れたんですが、翌朝、メイクさんが“全然眠れなかった”“男の人のいびきがうるさくて”と言うんです。“貸し切りだったのに何で男の人がいたのか”と。“ああ、絶対に私だな”と思いましたけど、恥ずかしくて口には出せませんでした。私のいびきってそんなにひどいのかってショックでしたね。だってしっかりとした扉の完全個室で、しかも私の部屋と彼女の部屋は端と端。それなのに聞こえてしまうなんて……」
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