「元ミス日本」松野未佳氏が自民から出馬 娘の決断を受け入れた父・頼久氏が抱える“離婚訴訟”

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杉村太蔵氏と同じ扱い

 父娘の不仲。これには頼久氏と妻との関係が大きく影響している。実は二人は、かなり前から別居生活を送っており、現在も離婚でもめているのだ。「未佳さんは母方についており、もともと頼久氏と距離があった。彼女は政治家になりたいと頼久氏に相談したものの、反対されたと聞いています」(同・関係者)。だが、何とかして政治家になりたかった未佳氏。そこで、母と一緒に頼ったのが、祖父・頼三氏の人脈だった。

「二人がまずアプローチしたのは、若き頃、頼三氏を師と仰いでいた小泉純一郎元首相でした。恩人の孫からの相談を無下にできなかった小泉氏は、未佳氏を二階俊博前幹事長に紹介。未佳氏はうまく二階氏に取り入り、候補者含みで都連の職を得たのです」(同・関係者)

 当初、未佳氏は東京15区での公認を期待していたようだ。秋元司氏がIR疑獄で自民党を離党し、候補者不在となった選挙区である。選挙を取り仕切っていた二階氏の覚えがめでたければ、選挙区から出られるかもしれない。だが、そんな彼女の期待はあえなく潰える。岸田文雄首相の誕生で二階氏が失脚したからである。

「結局、比例のみで公認を得られる運びとなりました。実績のない新人候補ですので、05年の郵政選挙の際、比例・南関東ブロック35位で出馬した杉村太蔵氏のような、下位の扱いになる見込みです。あの時は、自民党に小泉旋風が巻き起こり、”記念受験”に等しかった杉村氏が当選する番狂わせが起きましたが、今回は厳しいでしょう」(同・関係者)

「次の選挙はありえません」

 とはいえ、まだ何の経験・実績もない大学を出たての女性が、“コネ”と“ミスコン”で大政党から公認を得るというのだ。10月9日に一報が出るや否や、ネット上には「自民党は客寄せパンダを候補にするのか」と批判が噴出した。

 この成り行きを父はどう見ているのだろうか。

 今年6月、娘の出馬が取りざたされていた段階では、頼久氏は週刊新潮(6月17日号)の取材にこう答えていた。

「(都連預かりの件は)聞いていますが、あくまでも勤務の一環だと思います。娘にも“何年か勤めてまず勉強。その姿を皆さんに見ていただいて、それでも声をかけてもらえるなら”と伝えています。まずきちっと勉強して、それからなら話は分かりますが、次の選挙というのはあり得ません」

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