乃木坂46・新センター「賀喜遥香」の素顔 意志の強さを感じさせる眉毛でつけられた“あだ名”

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「賀喜ちゃんの笑顔で歌って踊っているところがすごい大好き」

 成長を最も大きく感じさせたのは、20年3月に発売された25thシングル『しあわせの保護色』に収録された4期生楽曲『I see…』でセンターを任されたことだろう。You Tubeで公開されたMVは現在2100万回を突破し、4期生単独で『ミュージックステーション』(毎週金曜・21:00~)への出演も果たしている。乃木坂46の代表曲とも言える楽曲なのである。1期生の高山一実(27)いわく「賀喜ちゃんの笑顔で歌って踊っているところがすごい大好きだから」。

 シングル表題曲の選抜も初選抜された24枚目以降、全シングルで選抜入りを果たし、前作ではフロントメンバーを務めていた。“次世代エース”の呼び声はさらに高まるばかりだったのだ。そして満を持して今回のセンター大抜擢となったわけだ。

 4期生からは遠藤さくら(20)に続く2人目のセンター経験者となる。遠藤は27thシングル『ごめんねFingers crossed』でセンターを務め、賀喜は同期からバトンを渡された形となった。この2人は“かきさく”コンビとも呼ばれている。

 何より特徴的なのが、意思の強さを感じさせる“眉毛”だろう。本人的には小学校のときに「お前の眉毛45度」というあだ名でいじられたこともあり、お気に召していないようだが、これがパフォーマンスとなると話が変わる。「自分が引っ張っていくんだ」という力強さがあるのだ。頼もしいセンターなのである。

世代交代進む乃木坂

 4期生随一の歌唱力にも期待だ。4期生ライブでは『ガールズルール』や『インフルエンサー』などでもセンターを務めている。その歌唱力に注目が集まったのは19年5月に横浜アリーナで開催された初めての4期生ライブだった。そこでパフォーマンスされた『きっかけ』は一人ひとりが歌い繋いでいく演出で、大サビ前の高音パートを任されたのが賀喜だった。初お披露目からわずか半年。まだまだ初々しさが残る4期生にあって、彼女は伸びやかに、実に綺麗な歌声を響かせたのである。その歌声にぜひとも注目してほしい。

 今年8月21日に結成10周年を迎えた乃木坂46は、今作を含む全28枚のシングル表題曲のうち、実に22曲で1期生がセンターを務めてきた。だがこの1年間で発売されたシングルでは26枚目の『僕は僕を好きになる』では3期生の山下美月、続く前作で遠藤、そして28枚目で賀喜と新世代が台頭してきた。現在7人の1期もセンター経験者の生田絵梨花(24)や齋藤飛鳥(23)ら、まだまだ最前線で活躍を続けるメンバーばかりだが、今回の賀喜のセンター起用で確実に世代交代が進んでいる印象を強く受けた。

 今作『君に叱られた』はすでに多くの歌番組で披露され、毎回SNSなどで話題となっている。そのパフォーマンスの中心にいた賀喜が放った輝きはまばゆいばかりのものだった。日本を代表する女性アイドルグループの一員として今後さらにメディア露出が増えていき、アイドルファン以外の認知度も上がっていくに違いない。決して今回限りのセンターではなく、今後もセンターに立ち続けてグループを引っ張っていくことだろう。

上杉純也

デイリー新潮取材班編集

2021年10月8日掲載

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