小室圭さんへの「ロン毛批判」は妥当? 識者は「皇室への敬意が感じられない」
9月27日に緊急帰国した小室圭さん。国民の大きな注目を集めた小室さんの振る舞いを、静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授はどのように見たのか。
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「髪型や服装を批判すべきではない」「国民が“小姑”化している」といった論点ずらしの意見もありますが、私はそうは思いません。国民が違和感を禁じえないのは、小室さんや小室家の社会性や道義性に欠けたこれまでのやり方が、その外見から窺い知れるからでしょう。
皇室は常に国民感情に寄り添うことに心を傾けてきました。国民の側も皇室に敬意を払ってきたわけです。私も有識者会議のヒアリングや、皇室がテーマのテレビ番組には必ず相手に失礼のない身なりで臨みます。だらしのない姿で皇室について語ってはならないと考えているからです。
しかるに、小室さんの長髪や母親である佳代さんのサングラス姿をはじめとする数々の振る舞いには皇室への敬意が感じられず、国民感情を逆撫でするものでした。そのせいで国民は今回のご結婚に呆れ、落胆しているのだと思います。
眞子さまが一般人と同じように個人の意思を押し通して結婚したいとお考えなのであれば、もっと皇族の持っている特権を抑えるべきでした。一時金を辞退されるにしても、小室さんのフォーダム大入学や就職先の決定に“眞子さまのフィアンセ”であるという点が考慮されたのは間違いありません。皇室の特権が利用されたわけです。たとえば、学校の教師が自分の立場を使って可愛がっているひとりの生徒だけに進学先を優遇したらどうなるでしょうか。それと同じことを眞子さまはなさっているのです。
一方、今後の記者会見や諸々の手配に宮内庁は奔走し、秋篠宮ご夫妻も本心はともかく公の場ではご結婚を認める発言をされています。しかし、眞子さまと小室さんは感謝の気持ちを表明されていません。
現在の日本では、たとえ天皇陛下が反対されても、おふたりの結婚をやめさせることは不可能です。当然ながら、国民にも止める術はありません。小室さんと眞子さまはそれを理解した上でご結婚を強行されようとしている。もはや“やったもの勝ち”という印象すら抱いてしまいます。
国民の心のなかには、眞子さまのご結婚を放任するしかなかった皇室への不信感や失望感が沈殿していくでしょう。このご結婚によって、長年にわたって築き上げられた国民の皇室に対する敬愛の情が踏みにじられたように感じます。