お酒、プレゼント、パーティー… 大木凡人が語る「おひとりさま」生活に必要なモノ

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初対面同士でゲームをした後に遊園地へ

 あとは、気の合う人と出会い、その縁をつなぐために私が大切にしているのが「プレゼント」。高価なものでなくていいんです。例えば九州に行った時に、美味しいアジの干物を見つけたのでそれをプレゼントする。こうやって人と人との縁をつないでおいて、寂しくならないようにする。そうしてできた関係の中には、気軽にお茶を飲めるガールフレンドも何人かいます。

 他には、「パーティー」に参加するようにもしています。見ず知らずの年寄りが7、8人集まって、「上海(シャンハイ)」という麻雀ゲームをやる会があるんです。で、ゲームをした後に、初対面同士で食事をして、その後に遊園地に行って一緒にアトラクションに乗ったりする。

 ゲームで頭を使うこと自体もそうですが、みんなでワイワイやることも脳の活性化につながっているんじゃないかと感じます。

 人と会い、会話することが脳の回線をつないでくれるとでも言えばいいのか、やっぱり人は喋らないとダメ。ひとりで家に閉じこもっていたら人間終わりです。

大木凡人
司会者。1945年生まれ。83年の歌謡バレエティ番組「街かどテレビ11:00」の出演を機に、司会・レポーターとして活躍。映画に出演するなどタレント業も。現在、日本司会芸能協会の名誉会長を務める。

週刊新潮 2021年9月30日号掲載

特集「誰もがいずれは独り身に…1億総『おひとりさま』時代に『孤立無援』ではなく『個立有縁』」より

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