嵐「櫻井・相葉」入籍 ジャニーズタレントが結婚を機に仕事の幅を広げてこられた理由とは?

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共に人生を歩んでいるような感覚に

 今回の嵐の2人の結婚は、グループの活動休止中というタイミング、2人同時に発表したという点、マスコミより先にファンクラブ会員に発表した点など、彼らの思いがファンを向いたものであることがうかがえるものだった。

 現在30代後半の彼らは、1990年代後半の「ジャニーズJr.黄金期」と呼ばれた時代に10代後半のジャニーズJr.だった世代である。ジャニーズ事務所副社長となった滝沢秀明氏を筆頭に、現在の嵐や関ジャニ∞といったグループのメンバーがデビュー前から人気を集めていた。

 そんな彼らの世代も、一昨年の二宮和也、昨年の生田斗真、そして今年の渋谷すばるに、今回の相葉・櫻井と、結婚が続いている。

 当時からのファンには、10代の頃から活躍している彼らと、一緒に大きくなり、人生を歩んでいるような感覚になっている人も多いだろう。

 ちょっと暴論ではあるが、やはり木村拓哉が昔ながらの伝統的な大スターのような存在だとすると、嵐はより等身大の国民的アイドルである感が強い。輝きを見上げるというよりも、その輝きと一緒に歩んでいきたくなる印象だ。

 最大限ファンのほうを向いてくれた結婚の発表で、彼らはまた一緒に人生の駒を進めてくれたのかもしれない。

霜田明寛
1985年東京都生まれ。早稲田大学商学部卒業。9歳でSMAPに憧れ、18歳でジャニーズJr.オーディションを受けた「元祖ジャニヲタ男子」。就活・キャリア関連の著書を執筆後、4作目の著書となった『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)は5刷を突破。 また『永遠のオトナ童貞のための文化系WEBマガジン・チェリー』の編集長として、映画監督・俳優などにインタビューを行い、エンターテインメントを紹介。SBSラジオ『IPPO』凖レギュラー。

デイリー新潮取材班編集

2021年10月2日掲載

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