オダギリジョー「オリバーな犬」 辛口コラムニストの高評価と変わらぬNHK不信

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「テッド」と「ブルーベルベット」のオマージュか

アナ:ありがとうございます。ええっと……

▼警察犬のハンドラーである主人公には、担当するジャーマン・シェパードのオリバーが着ぐるみを着た小うるさくてエロいおっさんにしか見えない……という設定は、かわいいテディベアのぬいぐるみが悪口雑言猥語の限りを尽くす映画「テッド」(2012年)のパロディか

▼そのオリバーが第1回でココ掘れワンワン的に見つけ出した拳銃入りの缶の中に、切り取られたヒトの耳も入っていた……のは、やっぱり話の冒頭でヒトの耳が発見される映画「ブルーベルベット」(1986年)へのオマージュ?

 ……と、このあたりは「元ネタ篇」ですが、うわ、他にもあれこれありますね!

林:そうなのよ、ワタシもヘミングウェイからパクらせてもらうなら「何を見ても何かを思い出す」具合。

アナ:なるほど。

多くて濃いキャスティング

林:元ネタ探しはキリがないから町山智浩あたりに任せるとして、次、「キャスティング篇」のメモも読んでみて。

アナ:はい。

▼主演が池松、オリバーがオダギリ、県警鑑識課警察犬係の上司・先輩・後輩が、國村隼、麻生久美子、本田翼、岡山天音。彼らがたむろす「犬カフェ」のマスターが嶋田久作。麻生の同期の組対のヤクザ刑事が野性爆弾のくっきー!

▼ストーリーの中軸になっている(はずの)少女失踪を11年間追い続けている元鑑識課員のフリーの記者が永瀬正敏、その同業者が渋川清彦、少女の11年後の死体を発見した「スーパーボランティア」が佐藤浩市

▼事件に関わってそうなヤクザの若頭が松重豊、その舎弟が村上淳、このヤクザと対立している半グレたちのリーダーが永山瑛太。どうやらヤクザたちと通じているらしい謎の紳士が橋爪功でその運転手が甲本雅裕。地元のアングラ情報に通じているホームレスが柄本明

 ……放送を見ていたときも思いましたが、ものすごく豪華なキャスティングですよね。全3話の連ドラなのに、1年間も続く大河ドラマのような顔ぶれが詰まってます。

林:そうそう、多くて濃いのよ。今夜は中華とだけ予告されてた普段のウチの夕飯がなぜか満漢全席で、「メインは腹に羊を詰めた駱駝の丸焼きでございます」みたいな異常事態。カメオ的にちょっと顔見せる程度の出演者からして香椎由宇(オダギリ夫人)に鈴木慶一、細野晴臣、箭内道彦、火野正平、竹内都子、我修院達也、葛山信吾、坂井真紀、その他いろいろで、第3話でも新顔がさらに出てくるはずだからね。

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