なぜ大阪で初の民間「小児ホスピス」は誕生したのか 支援者の特別な思い【石井光太】
2016年に完成
大阪市の花博記念公園鶴見緑地の一角に、「TSURUMIこどもホスピス」の建物がある。ここは、日本で初めてできた、民間のこどもホスピスだ。
国内には命を脅かされている難病の子供たちが約2万人いるとされている。そうした子供たちは病気がわかると、外科手術や抗がん剤投与などつらい治療を長期間強いられる。
子供であるがゆえに、本人たちに選択権はほとんどなく、病棟に閉じ込められ、いつ終わるとも知れない治療に明け暮れる。それは必ずしも成功に終わるわけではなく、何割かは帰らぬ人となる。...